これからの季節、特に気になる髪の乾燥。ケアを日常に取り入れましょう (c)GettyImages
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 晩秋から初冬は過ごしやすい日が続きますが、一方で空気の乾燥も本格的に。夏に強い紫外線でダメージを受けた肌や髪は、秋に入ると空気の乾燥からゴワつきやパサつきが気になり始めます。そこで本記事では、日本の漢方のルーツである中国の伝統医学「中医学」をもとに【冬の潤いヘアケア】を、チェックリストを交えながら分かりやすく説明します。特に、髪はパサつきだけでなく「枝毛」も目立ちやすくなるため、しっかり対策をして潤いヘアを保ちましょう。

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どうして「枝毛」になるの?

「枝毛」は、髪が傷んで毛先が裂けてしまう状態のこと。毛髪は主に3つの層で成り立っていて、芯となる「メデュラ(毛髄質)」を「コルテックス(毛皮質)」が覆い、一番外側を「キューティクル(毛小皮)」が包み込んでいます。髪がダメージを受けるとこのキューティクルがはがれ、コルテックスに含まれる水分やタンパク質(ケラチン)が流出し、パサついて枝毛になるのです。

 また、皮脂の少ない乾燥肌の人も、髪の潤い不足から枝毛ができやすくなります。枝毛は一度できてしまうと修復することはできません。そのため[岡野 彩子1] 放置すると毛先がパサついて、見た目の印象が悪くなってしまうことも。体の中からしっかり保湿をすればパサつきは改善できるので、諦めずにケアすることが大切です。

「肝血不足」「腎精の虚弱」が髪の乾燥を招く

 中医美容学では、髪と体の状態は密接に関わっていると[岡野 彩子2] 考えます。例えば「髪は血の余り」という言葉がありますが、これは全身に「血」が十分行き渡り、その余りが髪に届けられるということ。つまり、十分な血があれば髪にも栄養や潤いがしっかり届き、健康な状態が保たれるというわけです。

 また「髪は腎の華」ともいわれ、生命力や潤いの源となる「腎」が元気であれば、抜け毛や白髪も少なく髪も良い状態が保たれるとされています。反対に、血不足や腎の虚弱といった不調があると、髪の栄養や潤いも不足して、パサつきや枝毛などのトラブルが起こりやすくなるのです。このように、髪の状態には体内の不調も影響しているため、枝毛を予防、改善するためにはヘアケアと合わせて体質を整えることも大切です。

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髪のトラブルを招きやすい体質のチェックリスト