中医美容の潤いヘアケア

 枝毛ができやすい人は、乾燥肌で頭皮の潤いが足りないことも。髪の潤い補給と合わせて、頭皮もきちんとケアしましょう。

【頭皮&ヘアケアのポイント】

●頭皮ケア
・洗い過ぎはNG。乾燥肌の人は2〜3日に1回を目安に、毎日洗いたい人はシャンプーを使う頻度を減らすなどの工夫をしましょう。
・頭皮を指の腹で押すようにマッサージ。血行が促されて頭皮の環境が良くなり、健やかな髪づくりにつながります。

●ヘアケア
少量のオイルを髪につけてトリートメント。キューティクルを保護して、髪の潤いを守ります。乾燥肌の人は頭皮につけても大丈夫。オリーブオイルやティーツリーオイルなど、シンプルな天然のオイルがおすすめです。
☆シャンプーなどの成分は、髪と頭皮に潤いや栄養を与えるものを選んで。

[おすすめ生薬]
沙棘、高麗人参、当帰、紫根(しこん)、地楡(ちゆ)、五行草、旱蓮草(かんれんそう)など

乾燥肌で頭皮の潤いが足りない場合のお勧め生薬、高麗人参

【髪のダメージ対策】
 

(1)熱
ドライヤーの温度は低めを目安にして。熱よりも強い風量で乾かすのがおすすめです。

(2)摩擦
髪のこすり洗いや過度なブラッシングはNG。ブラッシングの際は、ヘアミストなどで湿らせて。

(3)乾燥
濡れたまま放置すると、髪の水分が蒸発して乾燥の要因に。ドライヤーで乾かし、オイルなどでケアしましょう。

(4)紫外線
春から夏の外出時は帽子や日傘を習慣に。強い紫外線から髪を守りましょう。

(5)薬剤
カラーリングやパーマは頻度を少なめに。薬剤は髪にやさしいものを選んで。

髪は濡れたままにしないで、ドライヤーで乾かし、オイルなどでケアしましょう PhotoAC

監修:楊 暁波 先生(中医学講師)

楊 暁波(よう きょうは)中医学講師。不妊カウンセラー。毛髪診断士。世界中医薬学会連合会皮膚科専門委員会理事。1984年、雲南中医薬大学医学部卒業。94年、埼玉医科大学客員研究員として来日、96年、日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に『やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法』『やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科』(ともに文芸社)、『[簡明]皮膚疾患の中医治療』(東洋学術出版社)など。

本記事は、イスクラ産業株式会社監修の中医学情報サイト「COCOKARA中医学」より、一部改変して転載しました