初公判の判決が出た市川猿之助被告

 懲役3年、執行猶予5年――。両親の自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優の市川猿之助被告(47)の判決公判が、17日、東京地裁で開かれた。執行猶予がついたことで再び取り沙汰されるのは、猿之助被告の“復帰プラン”だ。関係者の思惑や、猿之助被告の現在の様子などを取材した。

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 判決前日の16日の午後4時過ぎ。東京・目黒区の猿之助被告の自宅を訪れると、家の中から、ある「音」が聞こえてきた。

 耳を澄ますと、三味線を弾く音がハッキリと聞こえてくる。家の中では“復帰”へ向けての稽古が始まっているのだろうか。

 事情を聴こうと玄関のインターホンを鳴らしたが、応答はなかった。玄関前には自転車が1台止めてある。

 猿之助被告は今、どのような生活を送っているのか。近所に住む女性はこう話す。

「事件前は太鼓をたたく音や、歌声、三味線の音色、飛び上がっているのか床をドンドンする音など、稽古をしているような音が聞こえていました。事件後も毎日、家の灯はついています。おそらく(猿之助被告は)中にいるんじゃないですかね」

 猿之助被告が、拘留されていた警視庁原宿署から保釈されたのは7月末のこと。その後、都内の病院に入院し、8月中旬には退院したと報じられた。それ以降は自宅に戻って“潜伏生活”をしている。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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