中谷美紀(写真:AP/アフロ)
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 フジテレビを代表する看板ドラマ枠「月9」で現在放送中の「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」が苦戦を強いられている。スポーツ紙などによると、第1話から視聴率7.8%と1ケタ発進となり、その後も低空飛行が続き、最新の第6話は4.8%と歴代ワースト目前となった(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

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 本作は主人公が3人おり、それぞれの「最悪な1日」が絶妙に交差していくという物語を3カ月かけて描くという野心作。しかも、主人公は中谷美紀(47)、二宮和也(40)、大沢たかお(55)という、映画やドラマで主演を張り続けてきた豪華キャストが集結している。脇を固めるのも、江口洋介、佐藤浩市、中川大志など今をときめく売れっ子俳優ばかり。なぜ主演俳優クラスをここまでそろえても大惨敗となってしまったのか。

「フジテレビからすれば、今年、最もお金も労力もかけている連ドラであることは間違いない。しかし、タイミングが悪かった。前クールはTBSの『VIVANT』が堺雅人や阿部寛、松坂桃李、二階堂ふみ、役所広司と同じく主演俳優を多数そろえ、『1話1億円』と言われる破格の予算を投下して大ヒットしました。直後に『ONE DAY』が始まったので、比較するとかすんで見えてしまいますし、SNSでも話題になりづらかった。フジテレビはもともと『ONE DAY』のようなオールスター級のドラマが得意技だったのですが、『VIVANT』に予算もキャスティングも当たり負けしたムードが漂っており、視聴者を遠ざけてしまったのだと思います」(ドラマライター)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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大沢と中谷がまだ「出合わない」