中谷の悲壮感のなさが“逆効果”に!?
「ONE DAY」のストーリーは、「VIVANT」のような“新しさ”がない点も敗因のひとつだろう。
「往年のフジテレビが得意とする『奇跡の展開』が、今の時代には古くさく見えてしまう。今回の惨敗は『VIVANT』の直後というタイミングの悪さもありましたが、フジテレビのコンテンツ力の無さが露呈する結果になりました。主役の3人は奮闘しているだけに、見ていて悲しいです」(同)
大沢と中谷といえば、かつて「JIN-仁-」(2009年、TBS系)で高視聴率をたたき出したコンビ。そこに「VIVANT」で重要な役を演じた二宮が絡むのだから、確実にヒットが期待できるキャストであることは間違いないのだが、いまいち物語とフィットしていないと見る向きもある。
「主人公3人のストーリーが交差していくという設定が、豪華さを薄めてしまったところがあります。また、1クールで1日を描いているので、物語が異様に進まないのも見ていてしんどい。大沢さんと中谷さんは『JIN-仁-』以来の共演になるため、当時ハマった人は今作も期待していたと思うのですが、そんな2人がドラマ中盤になっても全然出会わない。つまり、トリプル主演というこのドラマ最大の売りが、結果的に足を引っ張ってしまっているのです。中谷さんは連ドラとしては4年ぶりの主演作で、演技やたたずまいには安定感も華ある。しかし、今作の“崖っぷちのキャスター役”を演じるにしては、ちょっと凛としすぎている。中谷さん自身に悲壮感がないため、少しミスキャストっぽくなってしまっているのは残念です」(民放ドラマ制作スタッフ)