まず、「投資先を分散すること」。株と債券、異なる業界の株など、値動きが異なる複数の投資先に分散することで、全体として値動きのブレ幅を小さくできる。次に、「買うタイミングを分散すること」。値動きするものは、一度にまとめて買うのではなく、何回かに分けて買うことで、その値動きを吸収できる。そして最後に、「値下がりしても、価格が元に戻るまで待つこと」。これはつまり、値動きに振り回されて短期間で売ったり買ったりせず、長期間持ち続けたほうがいい、ということだ。
投資の原点は、企業の債券や株式を買って応援すること。結果として企業の収益の一部を受け取ることができる。私生活を充実させながら仕事をして、預金より高めの金利を目指して投資に取り組もうという場合は、複数の債券や株式が組み入れられた投資信託から自分に合うものを選び、積み立てにするのがおすすめ。運用商品は1つだけでなく、例えば個人向け国債と投資信託を組み合わせるなど、複数持つとリスクが分散される。一度買ったあとも、年齢や生活状況に応じて、時々投資先を見直したい。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂/イラスト 大野文彰)