新会社の社長を辞任すると報じられた東山紀之氏(撮影/写真映像部・松永卓也)
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 旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)社長で、タレントの東山紀之(57)が31日、東京・渋谷のPARCO劇場で、出演中の舞台「チョコレートドーナツ」の千秋楽を迎えた。この後は、大阪や本など全国を回ることになるが、東京での舞台はこれが最後となった。くしくも、この日、報道各社は、東山がタレントとのエージェント契約を担う新会社の社長就任を辞退した、と一斉に報じた。そんな渦中に行われた東山のフィナーレ公演はどのようなものだったのか。また、東山の新社長辞退に被害者たちは何を思うのか。激動の1日を追った。

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 年内の芸能界引退を表明している東山の東京での最後の舞台。開演の10分前に東京・渋谷の「PARCO劇場」に到着すると、キャンセル待ちの当日券売り場前には13人の客が並んでいた。

 最終的に入れたのは前から3番目の人まで。4番目以降に並んでいて、名残惜しそうに立ち去った人たちに中に、女性の2人組がいた。4番目と5番目に並んでいた女性だが、2人はこの日、キャンセル待ちの列に並んでいるときに初めて知り合ったという。

 4番目に並んでいたのは、東京・江戸川区から来た女性だった。

「今日は途中でスタッフから『6番目まで調整中』と言われて、ドキドキしながら待っていたんですけど、ちょうど私の前の3番目で切られてしまいました……」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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