美智子さまへのお祝いのあいさつに向かう愛子さま。つぼみが混じるゴヨウツツジの花飾りは、次世代の皇室を担う愛子さまに重なる=10月20日、東京・半蔵門、読者の阿部満幹さん提供
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 天皇皇后両陛下の長女、愛子さまの人気が、その成長とともに高まっている。皇族の中で特に慕われた内親王といえば、「サーヤ」の愛称で呼ばれる上皇ご夫妻の長女、黒田清子さん(紀宮さま)。盲導犬に関心を持つなど共通点も多いが、おふたりが醸し出す「安心感」「信頼感」が国民から愛される理由だと、専門家は指摘する。

【写真】まさにオーラあふれる…輝くような笑顔の愛子さま

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 ふんわりとしたピンクのリボンや花の帽子が、よく似合う。

「愛子さま!」

 沿道からの歓声に、愛子さまはやさしく微笑みを返す。

 まだ大学生のため、公務で外出をする機会は少ないが、皇族方への誕生日や新年のあいさつではドレスを着て移動する。成年を迎えてからは、屈託のない笑顔はすこし減り、表情と仕草に落ち着きが増した印象だ。沿道から漏れる声も「かわいい」から「すてき」という表現が混じるようになった。

 成長とともに、こんな感想も聞かれるようになった。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんは、昨年3月にあった愛子さまの成年の会見を見て、上皇ご夫妻の長女、黒田清子さん(紀宮さま)を思い出したという。

「手元の紙を見ずに堂々と、そして穏やかにお話されるお姿。内からにじむ品の良さは、黒田清子さんの成年の記者会見と重なります」
 

本格的に公務を行った内親王

 2005年に黒田慶樹さんと結婚し、民間での生活を始めた清子さん。18年を経ても、その人気は根強い。愛子さまが成年式のティアラを新調せず、叔母である清子さんのものを借りたことから、世間での清子さんの存在感が増すことになった。

 清子さんといえば、本格的に公務に励み、外国への公式親善訪問をした、初めての内親王だ。ボランティアや自然保護、福祉などさまざまな分野に力を注いできた。

 政府で「女性宮家」の創設案が議論されたときも、当初は清子さんを念頭に置かれたものだった。
 

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愛子さまと清子さんの共通点