「原料に含まれる乳脂肪分の割合が15.5%(バニラ)と高く、空気含有量が少ないということと、新幹線内に冷凍庫がないため、ドライアイスによって温度を管理していることが硬さの理由です」

ワゴン販売ではドライアイスで温度管理している。JR東海リテイリング・プラス提供

「スゴイカタイアイス」のワゴン販売がなくなることに、多くのファンがその悲しみを投稿している。遠藤さんは、ここまで反響があるとは思っていなかったという。

「ここまで“カタイアイスロス”が起こるとは予想していませんでした。SNS上の反応を見て、長年ご愛顧いただいていたのだなと改めて感じました」

アイスバーのようにして食べる人も。画像は一部加工しています

 今後もアイスを楽しめるよう、同社は、既に設置されている東京駅ホームの自販機に加え、他の「のぞみ」停車駅(品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪)にも、11月までに自販機を設置していくという。

 アイスの硬さは、ワゴン販売と変わらないのだろうか。遠藤さんは言う。

「大変心苦しいのですが、あの硬さを維持するのは難しいと思います。ドライアイスで冷凍庫よりも低い温度で管理していたために実現できていた硬さですので……」

 何とも寂しい限りだ。

 前出のレジャバ氏も「硬さとのバトルは正直ムカつきますけど(笑)、それがいい演出をしてくれていた」と話す。

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今後「スゴイカタイアイス」はどこで手に入るのか