令和に入ってからの雅子さまの「頑張り」は、誰もが感じている。お疲れの様子が表情に見えても微笑みを絶やさず、服装が乱れることは決してなかった。しかし、この日は雅子さまが車の中で、せわしくマスクの位置を直す仕草も目に入った。

 雅子さまだけではない。

 天皇陛下が10月、移動する車の中で、乱れた髪をご自分の手で慌てて直している様子だったのを、女性は思い出したという。

「陛下は髪が伸びると癖がつくのか、ご自分で頭髪を整えることがあります。お忙しくて髪を切る時間もなかったのでしょう。」
 

人と触れ合うことでお元気に

文化庁芸術祭主催の歌舞伎公演「妹背山婦女庭訓」の会場に到着した天皇、皇后両陛下=10月23日、東京都、代表撮影

「よ、ご両人」

 国立劇場の”さよなら公演”が終わって退場するおふたりに、周囲から大きな声がかかった。おふたりは気さくに手を振って応えたという。

 前出の報道関係者は、こう話す。

「陛下や雅子さまは、表情に疲労がにじんでいても、公務を終えて戻られる時には不思議とお顔に元気が戻っているのです。両陛下は、人びとと触れ合うことでエネルギーをもらっているのかもしれませんね」

 11月2日には、赤坂御用地で園遊会が開催される。食事や飲み物の提供はなく、招待者も例年の半分とはいえ、主催者は両陛下だ。

「園遊会のあとは、皇室の公務ラッシュもひと段落の時期に入ります。どうかお体を休めていただきたい」(同)

(AERA dot.編集部)