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これまでも両陛下の地方公務に帯同し、石川訪問も取材した報道関係者は、
「車からのお手振りでも、相手が『自分を見ている』と感じるほど、ひとりひとりとじっと目を合わせるような仕草をなさる。ただし、大型公務が続くなか、機体トラブルも重なったためでしょう。石川県訪問の1日目は子どもの声もあちこちから聞こえましたが、人びととの目線が普段より合わないな、という印象を受けました」
服装もすこし乱れて
四大行幸啓や都内や皇居での公務、そして上皇后美智子さまのお誕生日の訪問などの日程も、滞りなく終わった。
そして10月23日には、東京・千代田区の国立劇場で催された歌舞伎を鑑賞。建て替えのため、10月末で57年の歴史に幕を閉じる国立劇場での“さよなら公演”だけに、おふたりも楽しみにしていたという。
国立劇場に向かう両陛下が乗った車が、皇居を出発した。沿道では大の皇室ファンの女性がいつも通り、おふたりの笑顔を楽しみにカメラを構えていた。
しかし、いつもより通過する車のスピードが速い。普段は全開になっている窓も、ガラスがやや上がり気味。
「車が速くて、両陛下のご様子が見られなかった」
集まった人たちからは、そう嘆く声が上がった。
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女性は、撮影したばかりのおふたりの写真を見て驚いた。雅子さまのジャケットの首の後ろから肩にかけてクシャッと崩れ、大きなシワがよっていたのだ。天皇陛下をはじめ、皇族方が人前で椅子やシートの背もたれに寄りかかることは、まずない。