米国への留学を決意した花巻東・佐々木麟太郎

 プロ注目のスラッガー花巻東高(岩手)・佐々木麟太郎が米国留学を決意した。10月26日に行われたドラフト会議では“目玉”として話題の中心になるはずだっただけに、非常にインパクトのあるニュースとなった。高校通算140本塁打をマークしたドラフト候補がNPB入りを回避したことの持つ意味は想像以上に大きい。

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 佐々木がドラフト指名されるためのプロ志望届を提出せず、米国の大学へ進学する意向を10月10日に表明した。進路については早い段階から様々な憶測が飛び交う中、「最後の最後まですごく悩んだ」(佐々木)と語るように熟考の末の選択だったようだ。

「ドラフト1位指名候補にも挙げられていたが、高卒でプロ入りしても(戦力になるまで)数年はかかると見られていた。国内の大学への進学という見方もあったので米国留学には多少の驚きもあった。考えた末の結論だったはずなので、今後大きく成長するように応援したい」(アマチュア野球に詳しいスポーツライター)

 父親でもある花巻東高の佐々木洋監督は「野球だけでなく、いろんな知識をつけて多くのことを学んでもらいたい」と語る。同校OBで現在はメジャーリーグでプレーする大谷翔平(エンゼルス)、菊池雄星(ブルージェイズ)の2人にも相談して決断したという。

 佐々木は体格的には恵まれているものの、現時点ではまだ絞り切れていないという指摘もあり、守備では一塁しか守れない「打撃専門」選手という印象だ。「野球選手としてまだ未熟だと思っている」と佐々木自身も語るように発展途上なのは間違いない。上のカテゴリーで結果を出すためにはやるべきことは多い。

 米国で成長して将来は日米を問わずプロとしての活躍を望みたいが、日本球界にとっては手放しで喜ぶわけにもいかなそうだ。

「いよいよ時が来たか、という感じ。プロ注目選手がNPB入りせず米国でプレーする時代になることは以前から予想できた。佐々木が将来的に日米どちらでのプレーを考えているかは未定だが、今後は同様に海を渡る選手も出るだろう」(在京テレビ局スポーツ担当)

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米国の大学にはプロ顔負けの設備も