狙うは「個性派女優」のマーケット?
元「SPA!」副編集長で芸能デスクの田辺健二氏は隅田の今後をこう分析する。
「アジアンは麒麟と同期で、若かりし頃の千鳥やダイアンも主戦場としていたbaseよしもとで人気を博したコンビ。今のバラエティー界のど真ん中で活躍している彼らと切磋琢磨し、女性コンビ初のM-1ファイナリストという結果も出してきた、本物の女流漫才師でした。ルッキズムという概念がまだ浸透していなかった時代に、芸人たちによる手荒なビジュアルいじりに心を痛めたこともあったようですが、芸人としてたくさんの場数を踏んできたことは、女優として確実に武器になるはずです。40代半ばで大ブレークした小手伸也さんのように、アクの強い芝居で個性派俳優になれる可能性もある。若くして知名度を得た隅田さんなら、当たり役を引き寄せる実力は持ち合わせているはずですし、きっかけさえつかめれば、個性派女優のマーケットを牛耳ることもできるのではないかと思います」
新たなステージで夢を追う隅田を応援したい人はきっと多いはずだ。
(雛里美和)