実は、過去にも愛子さまは上皇ご夫妻にお会いするときに、ゴヨウツツジの帽子を選んでいた。成年皇族になったばかりの2022年の元旦。愛子さまは、新年のごあいさつで上皇ご夫妻を訪ねた際に、はじめてゴヨウツツジの帽子を披露していた。

マスク姿でも伝わる笑顔。仙洞仮御所に入る天皇、皇后両陛下と長女の愛子さま=2022年1月1日、代表撮影

 美智子さまが2008年の誕生日に際して出した文書で、愛子さまへの愛情をこう表現している。

「周囲の人の一寸した言葉の表現や、話している語の響きなど、『これは面白がっているな』と思ってそっと見ると、あちらも笑いを含んだ目をこちらに向けていて、そのような時、とても幸せな気持ちになります」

 美智子さまは仙洞御所で、庭のツクツクボウシやエンマコオロギの声に耳を澄まし、舞妃蓮(まいひれん)やユウスゲなど季節の草花を楽しみながら上皇さまと穏やかな日々を過ごしているという。

 今回、愛子さまがつけた花飾りは、「おばあさま」の美智子さまへのお祝いの花のようでもある。愛子さまのゴヨウツツジの花と笑顔は、上皇さまと美智子さまに、幸せなひとときを運んだのだろう。(AERA dot.編集部・永井貴子)

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