今年10月、視察に訪れたイトーヨーカドー木場店の精肉売り場を闊歩(かっぽ)する岸田首相

俺らの暮らしはどうでもいい

――朝日新聞が10月14~15日に行った調査では、岸田内閣の支持率は29%。報道各社の調査で軒並み過去最低の数字が出ました。この理由についてどう見ていますか?

 もうみんな、岸田さんに興味ないんじゃないですか? 本人から政治的な信念も情熱も感じられないし、何か決断をしても「この政策をやる流れの時に総理大臣だったから」っていうだけに見えて、岸田さんを応援する理由って何なん?って。

 でも、最初はそうじゃなかったと思うんですよ。「聞く力」とか言ってくれて、期待する面もあったんですけど、ふたを開けてみたら、強い人たちの声は聞くけど、無視する声もめちゃくちゃあって。強い人はほっといても強いんやから、ほんまに助けが必要な人たちの声を聞くのが、政治の役割のはずやのに。

 インボイス制度だって、50万人以上の反対署名が届いたのに、結局10月からスタートしました。まあ、インボイスは誰が首相でもやる流れやったと思うけど、ダメージを受ける中小企業への支援策を整えてから導入すれば、企業側も安心できたと思うんですよ。

 岸田さんは、俺らの暮らしのことなんてどうでもいいんだろうなっていう感じなのに、最近だと物価高だからってスーパーを練り歩いてみて、「たしかに高くなってますねえ」みたいな発言して。いまさら庶民感覚アピールするな!って思いますね。

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