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 メンタルの不調が体の不調につながることがあるそうだ。多くの現役アスリートも通うトレーニングジム「IPF」代表のカリスマ最強トレーナー・清水忍さんは「良くも悪くも、メンタルの状態は脳の働きに影響し、脳の状態はカラダに影響します。悪循環に陥ったら、すぐに断ち切りましょう」という。清水さんが監修した『運動習慣ゼロの人のための疲れない動けるからだをつくるテク』(朝日新聞出版)から、メンタルの体への影響の解説を紹介する。

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(イラスト/ひらのんさ なかざわとも)

 ネガティブ思考が続くことは、脳にとってストレスです。感情の処理などで過度に働いた脳は、エネルギー切れで疲れてしまううえ、活性酸素が発生して自律神経の働きに支障をきたすことにもなります。

 自律神経は、内臓や血管、分泌腺の制御など、体にとって重要なもの。これがうまく働かなければ、体に不調が出ます。そんな状態では活動がおっくうになり、老化にもつながるのです。

ネガティブ思考を断ち切るに体を動かす


(イラスト/ひらのんさ なかざわとも)

 脳がストレスを感じると、いわゆる「幸せホルモン」が分泌されにくくなり、ネガティブ思考からなかなか抜け出せません。

 簡単なことでいいので、とにかく体を動かしてみましょう。ポジティブ思考につながる感情を持てるようになって、後ろ向きな気持ちは自然に吹き飛んでしまいます。メンタルが強くなれば、体を動かす意欲も湧いてきます。

 体を動かせば、脳が刺激されてさまざまなホルモンが分泌されます。これらがもたらす幸福感などのおかげで、ネガティブな思考を断ち切れるようになります。


(イラスト/ひらのんさ なかざわとも)

 例えば、家事をしてみる。部屋がキレイになった、料理ができたなど、達成感を味わうことでドーパミンなどが分泌され、向上心がアップします。家族や友人など、大切な人と食事やスポーツをするのもいいでしょう。オキシトシンが分泌され、気持ちが温かくなります。

 散歩も有効です。適度な有酸素運動と日光によってセロトニンなどが分泌され、イライラを鎮めて平常心を保てるようになります。

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カラダの姿勢を正すとポジティブ思考に