それが一体何を意味するのか。
私の場合、このところ夏になるとどうも胃の調子が悪くなることがずっと気になっていた。で、8月後半に朝晩涼しく湿度も低いポートランドに行ったら胃の不調が綺麗に消えていた。ってことは、東京の過酷な暑さと我が胃の不調は完全にリンクしているのである。ってことは、今後もこのような夏が続けば、私のたった一つしかない貴重な胃は確実に痛んでいくわけで、となれば東京に住むことは文字通り「命がけ」である。いや東京に限らない。今年は日本中暑かった。ならば、日本に住むことが命がけになる日が来るのかもしれない。
他国の侵略に備えよと武器を揃えている間に、我らは我ら自身の欲望によって自ら国土を失いつつあるのかもしれない。いやもう「かもしれない」というレベルは超えているのかもしれない。地球温暖化で海に沈む南の島のことは人ごとではないのかもしれない。
※AERA 2023年10月16日号