僕はここ数年、仕事で「怖い」と言われることが多くなりました。自分は笑顔のつもりだったのですが、そうじゃない。

 最近、思っていることがあります。努力を努力と思わない才能というものがあります。

 成功してる人は努力と感じてない。

 僕もありがたいことに若い頃から努力を努力と思っていなかった。だけど、作家を始めて3年ほどたったときに後輩が入ってきて、自分がそれまで当たり前にやってきたことをやらせたら辞めてしまいました。

 ここ数年、番組などを成功させるための自分の当たり前が当たり前じゃなくなっていたんだと思います。自分でやった方がいいと思ってやったことが、冷たく思われたり。

「怖い」と思われていた!

 おもしろく言ってるつもりが、相手はそう感じていなかったり。

 だから「怖い」と思われていたことが多い。

 これは本当に駄目だなと思っています。僕と近い年齢の方は、こういう経験結構あるかもしれませんね。

 人を楽しませるためのものを作っているのに、近くにいる人を傷つけているのって、本当に駄目だなと。

 それを一度リセットするためにも、「辞める」ことが必要なんだと思います。

 スイッチをオフにしたところから、今一度大切にしなければいけないものを確認しないといけないんだなと。

 ただ、あらためて、この辞めるという決断を受け入れてくれた人、そして仕事をしている人たちには本当に感謝しています。

 この半年、辞めるということに向き合いながら、辞めるからこそ出来るものを作っていきたいと思います。

鈴木おさむさん、大島美幸さん夫妻(本人ブログから)
夜店でスーパーボールすくいをする鈴木おさむさんと息子の笑福君、後ろで見守る妻の大島美幸さん(本人インスタグラムから)
キックボクシングのトレーニングの様子=本人のインスタグラムから
大島美幸

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)、長編小説『僕の種がない』(幻冬舎)が好評発売中。漫画原作も多数で、ラブホラー漫画「お化けと風鈴」は、毎週金曜更新で自身のインスタグラムで公開、またLINE漫画でも連載中。「インフル怨サー。 ~顔を焼かれた私が復讐を誓った日~」は各種主要電子書店で販売中。コミック「ティラノ部長」(マガジンマウス)が発売中

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