「環軸椎亜脱臼(かんじくつい・あだっきゅう)に伴う脊髄症・脊柱管狭窄症」と「敗血症性ショック」で長らく入院生活を続けていた天龍さん。先日、ようやく退院を果たし、自宅療養中のところで、今回は“入院生活”について語ってもらいました。
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長い入院生活もようやく終わって、まだ検査や通院もあるけど、ひとまずゆっくりしているところだ。2022年の9月から入退院を繰り返していたんだけど、ことの始まりは22年の8月末だ。
それまでは杖をついて歩けていただけど、足が動かなくなって歩行もままならなくなってしまって、9月に入って検査したら「突然死するかもしれない」と聞かされてね。それが「環軸椎亜脱臼に伴う脊髄症・脊柱管狭窄症」での入院だった。もう、イスに座った衝撃で骨が頸椎に刺さって死んでしまうとか、そういうレベルだったんだ。
行った病院では手に負えないというんで、高山善廣も診てくれたという頸椎の専門医がいる病院に転院して、絶対安静!首を動かしちゃいけないから寝ているだけという状態になった。即手術しなければならないくらいだったんだけど、9月末にスタン・ハンセンが来日して、彼とのトークショーを予定していて、それまで待ってもらって、さすがに会場には行けないからリモートで出演して、その翌日に首にボルトを入れる手術となったわけだ。
それで手術後は首を固定するために、ハローベストをつけての入院生活。手術前は「やらなきゃしょうがねえだろう」と思っていたけど、実際になってみると「こりゃあ、思ったよりも大変だぞ」という感じだったね。
血圧の最高が75に!
首から上がギチギチに固定されて動かせないし、ものを飲み込むときは普通、顎が少し動くんだけど、それもままならないから、飲食も大変だ。そんな生活に苦戦していたら、今度は俺の栄養状態が悪くなってしまった。そりゃあ、寝たきりで腹も減らないからそんなに食わなくなるし、病院の食事もうまいわけではないからなぁ……。血圧も最高が75とかで、こりゃあ死んでるんじゃないかって(笑)。