Q.女性ホルモンは自分で増やすことができますか?
サプリメントや食品などで「女性ホルモンをアップさせる」とうたうものがあるために、こういった疑問が出てくるのかなと思います。
そもそもエストロゲンは主に卵巣から分泌されています。ですから、卵巣の機能を高めなければホルモンの分泌量は増えないわけです。
では卵巣の機能を高めるにはどうしたらいいかというと、残念ながら私たちは、いくら努力しても卵巣機能を高めることはできません。卵巣は、私たちの意志とは無関係に脳の視床下部の命令を受け取って、エストロゲンの分泌量を増やしたり減らしたりしているからです。
何かを足すことによって女性ホルモンを増やすことができるとしたら、合成エストロゲンと呼ばれるような、お薬としてのエストロゲン製剤です。これは婦人科などで処方される薬剤です。
それ以外ですと、エストロゲンに似た作用をするものとして大豆イソフラボンからつくられるエクオールがあります。しかし、これらはあくまでも補助的なものです。
逆に、卵巣機能を下げる原因は、喫煙習慣、極端な食生活、運動不足があげられます。また、強いストレスも卵巣機能を下げる理由になりえます。視床下部はストレスに反応しますから、一時的だとしてもものすごく強いストレスがかかったり、慢性的にストレスが続いたりすることが、女性のからだのサイクルにとって望ましくないのは間違いありません。