「楽天は大型補強を繰り返したが結果が伴わない。親会社の経営不振が囁かれる中で球団経営の圧縮も必要になるかもしれない。田中も含めたベテラン選手に対する評価、処遇に関してはかなりシビアなオフになると見られている」(スポーツマーケティング会社関係者)
「石井監督はCSをめぐる勝負所なのでベテランの経験に賭けている部分はある。しかしシーズンを通じては20代の選手を多く起用して経験を積ませている。確実に柱となれるベテランを除いては、今オフは戦力外の選手が増えることが予想される」(在京球団編成担当)
特に野手に関しては辰己涼介、小郷裕哉、小深田大翔、村林一輝、伊藤裕季也、太田光など20代の選手が今はスタメンの中心となっている。着実な世代交代が進んでいる一方、銀次のように、二軍でのプレーが長くなっているかつての主力選手も多い。
そして、日本ハムから加入2年目を迎えた西川遥輝も実績がありながら苦しんでいる選手の1人だ。
「西川は期待外れのまま終わりそうな予感もする。31歳は中堅と言える年齢でまだやれるはずだが、かつてのような輝きをコンスタントに発揮できない。気持ちの波が激しいと言われ続けてきたように安心して継続起用できない。今のままでは一軍の戦力になるのは難しい」(楽天担当記者)
日本ハム時代には盗塁王4回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞4回を獲得。2021年オフに日本ハムから事実上の戦力外ともいえるノンテンダーとなり、楽天入団となった。実績十分で年齢的にもまだ若いことから、大きな期待がされていたが、入団1年目となった昨季の序盤を除いてはほぼ戦力となれていない。
今季は二軍ではここまで63試合に出場して、打率.369、5本塁打、29打点、8盗塁、OPS1.069と圧倒的な成績を残しているが、一軍では35試合で打率が1割台。現在も二軍でのプレーが続いている(成績は10月2日終了時点)。
「二軍ではレベルの違う飛び抜けたプレーで結果を残すこともあるが長続きしない。気持ちに左右される部分は以前と変化がない。楽天移籍で精神面を含め、さらなる成長も期待されたが難しかったようだ。現状では来季は構想外となってしまうかもしれない」(スポーツマーケティング会社関係者)