金融機関は新NISA開始に向け全力準備中

新NISA開始に向けてネット証券が全力開発中の画面を初公開! コストも大事だが使い勝手も超大事。アエラ増刊「AERA Money 2023秋冬号」より。

【初公開】ネット証券の新NISA画面・開発中の画像はこちら!

 新NISAで利用したいネット証券選びでとかく取り沙汰されがちなのが、手数料のようなコスト面や、獲得できるポイント率などだ。

 確かにこれらは数値で比較しやすいし、見逃せない項目ではある。

 しかし、コストやポイント率はネット証券の都合でいくらでも変更できる。

 長くネット証券を使っている人なら、これまでの「変更の歴史」を知っているだろう。

■わかりやすさは大事

 新NISAとは長い付き合いになる。取引ツールの使いやすさ、情報のわかりやすさは、ある意味コストやポイント率より大事だ。

 金融機関によって意外に差があるのは、UI(ユーザーインターフェース=画面の操作性)。

 サイトやアプリのデザインも含めたメニューの配置などに各社でセンスの違いが感じられる。

 ストレスフルなUIだと多数のクリック(タップ)が必要だ。

 また、どこを開ければ知りたい情報が格納されているのかが迷宮化している場合もある。

 UIにこだわっているネット証券は、わざわざヘルプ画面を開かずとも、視覚的に操作をイメージしやすい設計になっている。

 もっとも、使いやすさやわかりやすさに関しては、客観的な数値で比較しづらいのも確かだろう。特にデザインやメニューの配置には、好みの問題も関わってくる。

 だからこそ、まずは自分の目で実際に確認することをお勧めしたい。主要ネット証券5社のサイトで、NISAのコーナーなどを見比べてみよう。

 自分にとって理解しやすく、操作もしやすかったところが相性のいいネット証券だ。

 特に重視したいのは、自分が保有する投資信託の運用状況を確認する画面。

 新NISAでの運用の中核はつみたて投資枠(年間120万円)。自分が投資している資産の現状が一目でわかる画面になっていないのは、よろしくない。成長投資枠も併用しながら運用していくなら、なおさらだ。

 本誌はSBI証券楽天証券の、開発中の画面サンプルを入手した。新NISAに向けてさらに改良されるだろうが、基本路線が強烈に変わることはないだろう。

 現時点のNISA画面からも、自分にとっての相性は想像できるはず。

 色の好みもあるはずだ。SBI証券は青系、楽天証券は赤系、マネックス証券は黄色系、松井証券は緑系……といったアクセントカラーが決まっている。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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