昨年11月、ドバイで筆者はガーシー被告にインタビューをしている。そのときガーシー被告は、

「俺の言っている話は本当や。けど他のマスコミとかにはまったく相手にされない。それもあってうそを言っているように思われている。それが腹立つねん」

 と強い口調で話していた。

当初は綾野剛さんを呼ぶことも検討

 当初、ガーシー被告は綾野剛氏らの証拠を不同意にして、裁判に証人として呼ぶことも検討していた。

「初公判では綾野剛氏らの供述調書が全文朗読されたわけではないです。実は、綾野剛氏はガーシー被告が暴露した女性と、ホテルに行ったことまでは調書で認めています。ただ、何もなかったと。最後の一線は超えていないということです。もう一人の男性も、ガーシー被告が紹介した女性と関係があったと調書では語っています。ガーシー被告は、まったくデタラメを言ったのではなく、ほぼほぼ暴露した内容は当たっていたのです。裁判の証拠でそこが明らかになったことで、ガーシー被告も公訴事実を認めたのです」(ガーシー被告の関係者)

 ガーシー被告の母親は兵庫県に住んでいたが、保釈に備えて東京に住居を確保した。保釈になれば、裁判所から指定される「制限住居」でガーシー被告と同居するつもりだという。

 そこでガーシー被告の弁護団を直撃すると、

「もし綾野剛氏らを法廷に呼んで争うとなれば保釈は認められず、ずっと拘置所のままになる。現在、15キロほどやせてしまい、事実関係を認めたのは健康面でやむなくというところもあります。やせた原因は、心労もゼロではないが、勾留された湾岸署では、脂っこい食事が多く糖尿病のガーシー被告にとっては厳しかった。母親がわざわざ東京まで来てくれて保釈に協力するということもある。ガーシー被告には、言いたいことは被告人質問でぶつければいいと言ってある」

 とのこと。

 果たして、裁判でガーシー被告の「爆弾発言」が出るのだろうか。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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