私は一生かけて謝罪をしたいーー。俳優ら著名人をYouTubeで繰り返し脅迫したなどとして暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、威力業務妨害などの罪に問われた元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)は、9月19日に東京地裁であった初公判で、俳優の綾野剛さんら被害者に対し謝罪の言葉を述べた。ただ、起訴内容の一部は否認しており、今後の被告人質問などでの発言が注目される。
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「被害者に対して罪の償いをどのようにやったらいいのか、ずっと考えていた。多大な精神的苦痛や経済的損害を与えてしまった。本当に申し訳ございません」
ガーシー被告側は、起訴内容を大筋で認め、謝罪したが「常習性」は否認した。
検察の冒頭陳述によると、ガーシー被告は韓国のアイドルグループに会わせるなどとうそを言って、女性らから多額の金銭をだまし取っていたが実現せず、だまし取った疑いがあると週刊誌で掲載されたため、日本を出国して、知人がいるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに行き生活するようになった。
2022年4月ごろ、YouTubeで「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」というタイトルで「芸能人との27年間の真実の情報をさらけ出す」と銘打って「暴露話」を流し始めた。
番組開始から2カ月で100万人を超えるチャンネル登録を獲得して、YouTubeだけで1億1千万円の金銭を得たと冒頭陳述で明かされた。ガーシー被告は「アテンド」と称し、東京で有名人らに女性を紹介していたときの経験を「暴露話」として披露、同年7月にYouTubeのアカウントが凍結されてからも別のSNSで発信をしていたという。