田村修容疑者
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 札幌市の繁華街・ススキノのホテルで7月、北海道内の会社員男性(62)が殺害され、頭部が持ち去られた事件。実行犯とされる田村瑠奈容疑者(29)と、両親で共犯とされる修(59)、浩子両容疑者(60)=いずれも殺人、死体損壊などの容疑で逮捕=について、札幌地検は刑事責任能力について調べるため6カ月間の鑑定留置を請求し、札幌簡裁が認めた。修、浩子両容疑者は、鑑定留置理由の開示で9月1日に法廷に姿を現し、容疑を否認するとともに、鑑定留置をする必要はないと主張。その後、2人の弁護人は鑑定留置の取り消しを求めて特別抗告したが、最高裁は9月11日付で退ける決定をした。

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 9月1日の鑑定留置理由の手続き。札幌簡裁の法廷で、修容疑者は裁判官から証言台の前の椅子に座るよう促され、

「最初に名前を確認させてもらえますか」

 と聞かれると、

「田村修です」

 とハッキリ答えた。

 続けて裁判官は、3人が共謀して犯行に及び、男性を殺害した状況などについて、

「瑠奈容疑者が刃物とみられるもので、男性の首の右下あたりを複数回突き刺し、ホテルで出血性ショックにより死亡させ、殺害した」

「瑠奈容疑者は刃物とみられるもので男性の首を切断し、頭部をキャリーケースに入れて札幌市内の自宅まで運んだ」

 などと犯行の様子を明らかにした。

 そして、検察側が提出している証拠によって、事件との結びつきを疑うに十分な証拠があるとして、「鑑定留置を実施する相当な理由がある」と述べ、

「被疑者が家族と共謀して行ったという重大な事案。犯行動機、犯行前後の被疑者の態様には常軌を逸した面が少なからずみられる。適切な処分を決めるために、犯行当時の精神状態について十分な捜査を尽くす必要があり、鑑定留置の必要性があると判断した」

 と説明。この事件の特異性を「常軌を逸した」と表現した。

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修容疑者が法廷で最初に発した言葉は