さらに、弁護人が修容疑者に事件の詳細を聞いた。
瑠奈容疑者の殺人を知った時期を聞かれると、
「はっきりまざまざと全部がわかったのは、(瑠奈容疑者を車に乗せて)家に帰って起きたことをいろいろ積み上げてそこではじめて理解しました」
「(家に着くまでは)まったくわからなかったです」
と話し、事件への直接的な関与はないと主張した。そして取り調べの状況については、当初は黙秘していたが、検察の調べには応じるようになり、瑠奈容疑者の精神状況などについても話したという。
起訴されたら「被疑事実は争う」
「(検察の)取り調べは月曜日から日曜日まで、朝イチから午後3時、4時くらいまでで、最後の日はもうカウントできませんでしたが、1週間で100ページ以上の調書が作られていると思います」(修容疑者)
そして、鑑定留置の結果、もし起訴された場合について聞かれると、修容疑者は、
「被疑事実は争うけれども、責任能力は争いません。心神耗弱や心神喪失を主張する考えは毛頭ございません」
などと述べ、鑑定留置は不要だと訴えた。
娘が帰宅してから犯行を知った
続けて、浩子容疑者も法廷で意見を述べた。
「本当に取り返しのつかないことになってしまって、心から申しわけないと思っております。深くおわびを申し上げます」
と謝罪し、犯行への関与については、
「犯行を知ったのは娘が帰宅してからです。私は疑われているようなことは、何一つしていないと否認しております。そして、私には責任能力があると思っておりますので、鑑定留置の必要性はまったくありません」
などと訴えた。
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