なぜ流失が起きたのか ことの発端は「勘違い」
市教委によると、前提として、この園のプールは循環装置がないため、毎日水を抜いて6人体制で掃除をし、底面が割れないように最後は水を少し貯めてプールの業務を終了するルールになっている。水が貯まるまで、その場で待つか、別の業務に移りその後に戻ってバルブを閉めるかは、その都度、職員が対応を決めていたという。
また、流失が発生した7月14日は夏休み前で、保護者と職員の面談を行なう時期だった。面談の時間は保護者が希望を出すが、その日は夕方に面談が入っている職員が多かったという。
そうした状況で、まず起きたミスは、プールを最後に使用したクラスの担任が水を抜く決まりになっているが、この日は最後に使った担任が水を抜き忘れたことだ。
「この担任は次のクラスが使うと思って抜かなかったのですが、次のクラスはそばにある別の小さな方のプールを使った。担任の勘違いがありました」(市教委の担当者)
プールの水が抜けるまでには2時間ほどかかるといい、いつもは午後2時から始める掃除が、午後4時にずれ込んでしまった。