その日は金曜で週末から3連休だった
この日に掃除を担当するはずだった職員たちも、面談が入っていた夕方になってしまったため手が空かなくなった。担当するはずだった1人と、たまたま手が空いていて手伝いを名乗り出た2人の計3人、いつもの半分の人数で掃除を行なうことになった。
掃除を終え、水を貯めるためバルブを開けたが、3人とも面談や別の業務があったため、急ぎその場を離れた。その後、3人ともバルブを閉めるのを失念してしまったという。
その日は金曜日で15日の土曜から3連休だったため、職員が気づくのが18日の朝になり、損失が大きくなった。
市教委の担当者は「ミスをしたことは間違いありません」と陳謝。再発防止のため、バルブを閉める時間にタイマーをセットしたり、複数人でチェックしたりするよう体制を変えたという。
同種の事案では、ミスをした職員らに高額の賠償を求める事例が相次いでおり、損失額の半額が“相場”になっている感もある。税金で穴埋めすることへの不満がある一方で、個人への高額請求に対して「ブラック過ぎる」などという批判も強くある。
プールの水の流失は、ほとんどが過失。しかも今回の場合は、普段と異なる状況やささいな間違いが重なって起きていた。三豊市の判断をどう見るか。(AERA dot.編集部 國府田英之)