※写真はイメージです(写真/Getty Images)
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最近、子どもだけでなく大人にも増えているのが、花粉や天然ゴム、ペットなど私たちの身近に存在する食物以外のものが原因で起きる食物アレルギーです。今までその食物を食べてもなんともなかったのに、ある時期から急に、食べると唇が腫れる、のどがイガイガするなど、何らかの症状が出るようになったら要注意です。

【図版】花粉症だけでなく天然ゴムも! 意外な食物アレルギーの組み合わせはこちら

 時には、アナフィラキシーなどのショック症状を引き起こすこともあり、対応が遅れれば命に関わる食物アレルギー。その最新情報を、週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院」編集チームが取材する連載企画「名医に聞く 病気の予防と治し方」から、「子どもが気をつけたい食物アレルギー」と題して全3回でお届けします。第3回は、食物以外が原因で起きる食物アレルギーを中心に取材しました。

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 食物以外のものがきっかけで起きる食物アレルギーで最も多いのは、花粉・食物アレルギー症候群です。これは、何らかの花粉症のある人が、関連する果物や野菜に対して症状が出るというものです。例えば、シラカバやハンノキなどカバノキ科の花粉症がある人たちがリンゴなどバラ科の果物を食べると、症状が出ることがあります。

花粉症でリンゴや桃の食物アレルギー

「アレルギーを引き起こすたんぱく質の構造が、カバノキ科の花粉とバラ科の果物でとてもよく似ているため、これらの樹木の花粉症の患者さんたちがバラ科の果物を食べると、アレルギー反応が誘発されると考えられています」

 このように、昭和大学病院小児科教授の今井孝成医師は言います。今井医師は小児科全般、特に小児のアレルギー疾患について長年診療に携わり、日本アレルギー学会や日本小児アレルギー学会の理事として若い医師たちの指導や、教育関係者・保護者などへのアナフィラキシーに関する啓発活動などを精力的におこなっています。

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