──俳優にやりがいを初めて感じたのは?
福本:グループ入ってからかもしれないです。いや、ぶっちゃけると、最初は僕、ドラマとか出られへんと思ってました。それまで表に出る機会があんまりなかったし、アイドルっぽいこともできてなかったから、よくわからんかった、が正確ですね。僕はずっとお笑いに急に呼ばれたりとかしとったから、もうそこで生きていくしかないと思ってた。けどグループ組んで、ちゃんと歌わせてもらえるし、自分も人気つけなあかん、みたいな(笑)。ジャニーズとしてやりたいことを考えたのはそこからかも。グループ組む前は、ほんま、意識したことなかったです。
──そのなかで特に、俳優をやってみたい気持ちが芽生えた?
福本:僕らの最初が「僕らAぇ! groupって言いますねん」って舞台やったんです。楽しい、って思ったし、お芝居やってて気持ちいい感覚あったんですよ。その人に、役に、入り込める快感みたいなのがあるんですよね。
──いわゆる「憑依型」?
福本:恥ずかしいけど、僕はたぶんそっちです。で、あんま、抜けへん(笑)。「ホスト」やってるときは引っ込み思案になってましたよ。ずっとまわり見ちゃうとか、歩き方とかも(笑)。
(構成/編集部・伏見美雪)
※AERA 2023年9月18日号より抜粋