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体重を支える膝関節は、関節の中でもとくに加齢による影響が出やすい部位とされています。ひざの痛みの半数以上を占めるのは「変形性膝関節症」で、日本の変形性膝関節症の潜在患者数は3000万人にのぼるとされています。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊21年目を迎えた2023年版では、2021年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、変形性膝関節症などの治療としておこなわれる「人工膝関節置換術」の手術数の全国ランキングをお届けします。

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 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は21年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に30種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万6千枚を配布。2022年9月から23年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4845病院を掲載しています。

 今回紹介するのは、膝関節を金属やセラミックなどの人工関節に置き換える「人工膝関節置換術」。傷んだ膝関節を全て人工関節と入れ替える「人工膝関節全置換術(TKA)」と、部分的に入れ替える「人工膝関節単顆置換術(UKA)」があります。

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【取材した医師】
慶応義塾大学病院整形外科准教授 二木康夫医師
本機能病院整形外科部長・人工関節センター長・臨床研究室長 高橋知幹医師

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