心の中にある「すぐに開ける財布」「なかなか開けない財布」
「メンタル・アカウンティング」による行動は、心のなかにいくつもの「財布」があるために起きるようです。同じお金でも「すぐに開ける財布」や「なかなか開けない財布」があります。
例えば、心の中の財布にはこんなものがあります。
- 旅行のお土産物
- デートのディナー
- 車用貯蓄
- 通信費
- 被服費
- ランチ
- 海外旅行
実際は、どれも同じお金なのですが、使いやすい財布の中のお金ほど、無駄遣いしてしまいがちです。
予定外の出費を嫌がる心のなかの財布
例えばマイホームを買うために貯めているお金は大事なものと意識され、心のなかの「使いにくい財布」に入っています。別の出費が必要なときでも、そのお金を使うのはためらわれます。
「使いにくい財布」の心理が悪く働いた例をあげると、車を買う必要がある時に、大事なマイホーム貯金から払うことには抵抗があって、結果的に、金利の高い自動車ローンを組むケースです。自動車ローンより、現金で購入する方が支出は少なくなります。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂)