ラグビーワールドカップ前の最後のテストマッチ、イタリア戦でも見事トライを決めたフルバックの松島幸太朗(8月26日)(写真:AFP/アフロ)
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 ラグビーW杯フランス大会がついに開幕した。4年前の日本大会で史上初のベスト8入りを果たした日本代表は、日本時間10日にチリ代表と対戦、6トライを決めて42-12で勝利し、勝ち点5を獲得する好スタートを切った。フランス大会で優勝を狙うが、重要な役割を担うのは松島幸太朗選手だ。AERA 2023年9月18日号より。

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 目標はズバリ、優勝である。ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)率いる日本代表が、9月8日に開幕したラグビーW杯で世界の頂点を目ざす。

 史上初のベスト8入りを果たした前回は、自国開催の地の利を生かすことができた。今回はフランスが舞台となる。4年前とは条件が異なるが、主将の姫野和樹は「歴史を変える自信があります。目標は優勝です」と力強く語る。

 33人の代表メンバーのうち、13人はW杯経験者だ。リーチマイケルと堀江翔太は4大会連続、稲垣啓太と松島幸太朗は3大会連続、姫野、流大(ながれゆたか)、レメキロマノラヴァらは2大会連続の出場となった。

 前回W杯からチームとしても個人としてもパワーアップした日本だが、直前のテストマッチでは結果を残せなかった。7月から8月にかけて6試合を消化し、1勝5敗に終わったのだ。

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