「~ようです」では伝わらない

「昨年の16歳のお誕生日も、今回の文書も悠仁さまの言葉ではなく、『~と拝察いたします』『~ようです』という言葉ばかりで、あくまでも宮内庁皇嗣職を通じてです。これでは、我々国民が悠仁さまの本当の様子を受け止めることができない」

 こうした「悠仁さまが見えてこない」ことに懸念があると河西氏は指摘する。来年は18歳で、悠仁さまは「成人」となるからだ。

「成人された場合、悠仁さまが天皇陛下秋篠宮さまにもし万が一何かあった場合は代理を勤めなければならなくなります。そんなときに、『この人は一体どんな人なのだ』という状態でやっていかなければならなります」

 だからこそ、悠仁さまの露出を増やしていくべきだと話す。

「現在の天皇陛下のときのほうが、学生時代の写真がたくさん出ていたと思います。学校生活の様子など、例えば、海で泳いでいる姿などもありました。そうすることで当時『徳仁さまはこんな感じ』と伝わってきて、我々国民が知ることができました。

 個人が動画を発信できる現代社会において、悠仁さまの普段の様子が隠れてしまって知る機会が全くないというのもおかしな話。もう少し、普段の何気ない楽しそうな様子も含めて露出していくほうがいいのではないかと思います。このままでは悠仁さまが『見えてこない』ですね」

 悠仁さまは来年、18歳の成人となるが、成年皇族としての儀式は高校卒業後の2025年に見送りになったと発表されている。大人の一歩手前、悠仁さまが青春を謳歌する姿もたしかに見てみたい。

(AERAdot.編集部・太田裕子)