9月6日、秋篠宮家の長男・悠仁さまは17歳の誕生日を迎えられ、宮内庁は皇嗣職による悠仁さまの近況に関する文書と映像を公開した。悠仁さまのこの文書に関して、象徴天皇制に詳しい歴史学者で名古屋大学人文学研究科准教授の河西秀哉氏は、率直な感想として「着々と準備はしている」と感じたという。それは何の準備のことなのか? 話を聞いた。
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「4月から筑波大学附属高等学校の2年生になられました」と始まる近況の文書では、学校での様子に続き、学業以外の部分にも触れている。このことに河西氏は着目する。
「7月29日に秋篠宮さまとご一緒に『第47回全国高等学校総合文化祭 (2023 かごしま総文)』が開催されている鹿児島県を訪ねられたことに触れていました。このことは『将来に向けて着々と準備はしていますよ』と伝えたかったのではと感じました」
この「準備」とは、もちろん天皇になる準備だ。河西氏は続けてこう話す。
「今回秋篠宮さまと悠仁さまが鹿児島県に行かれたように、象徴天皇においては、地方の実情を知ったり、その土地の方たちと交流をしたりするのはとても大事なこと。将来の天皇陛下になるお立場の方にとって、実務経験といいますか、そういうことを今からやっていますというのを示していたと思いました。もちろん、現在の天皇陛下も悠仁さまと同じ年ごろから、そのような『準備』をされてきました」