写真はイメージ(GettyImages)

ロサンゼルス市の大気汚染は深刻

 気になって調べたところ、近年のロサンゼルス市の大気汚染は深刻であり、その周辺の群も同様に、深刻な健康問題を引き起こす可能性のオゾンまたは粒子汚染が存在する地域であることが指摘されていることがわかりました。

 22年初め、アメリカ肺協会は18年から20年のデータを分析した、アメリカの都市における大気汚染に関する年次報告書「State of the Air 」を発表しています。この調査報告によると、アメリカでは10人に4人(約1億3500万人)が現在、オゾンまたは粒子に汚染された空気の場所に住んでいるといいます。さらに、米国人口の約 6.4% に相当する 2,000 万人以上が、年間を通じた粒子状物質(PM 2.5)の汚染レベルがアメリカの大気質基準よりも悪い 15 の都市のいずれかに住んでおり、その15の都市のうち、5位にランクインしたのがロサンゼルス(年間 のPM2.5 :14.2 μg/m 3 )だったと言います。

 ちなみに、この大気汚染の深刻な15都市のうち、8都市はカリフォルニアの都市です。カリフォルニアにおける大気汚染に影響を与える4つの主な要因 として、車の排気ガスや化石燃料の生産、気候変動による山火事の長期化、熱波によるオゾンの生成などが考えられています。

大気汚染はからだにどんな影響?

 では、大気汚染は私たちのからだにどんな影響を及ぼすのでしょうか?肺協会のウィル・バレット氏 は、大気汚染の健康への影響について「ちょっとした炎症や咳、喘鳴から喘息発作、心臓発作や脳卒中まで、健康への影響は多岐にわたる。粒子状物質を吸い込むと肺がんになる可能性もあり、オゾンも粒子状物質(PM 2.5)も早期死亡の原因になる可能性がある」と指摘しています。

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