「殺された人は戻らない」
5日は朝から京都地裁前の京都御苑内の広場に、傍聴券を求めて長い列ができた。
京アニのファンという20歳代の女性は、兵庫県からやってきたという。
「事件では好きなクリエイターが亡くなった。なぜ青葉被告はあんなひどいことをやったのか許せない。その真相を知りたいと思ってきました」
事件の被害者遺族やけがを負った人など約50人が被害者参加制度などによって、法廷のやりとりに耳を傾けた。ある被害者は、
「青葉被告は刑務官に車いすを押してもらっていい身分だ。殺された人は戻ってこない。謝罪もないし、いい加減にしろ」
と無念そうに話した。
今後、青葉被告の被告人質問などの審理を重ね、来年1月25日に判決が言い渡される予定だ。
(AERA dot.編集部 今西憲之)