自分も責任を確認できることば
続いて紹介するのも、お願い事をされたときに承諾を伝えつつ、さらなる安心感を与えられる“ちょい足しことば”です。
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Aさん:この請求書ですが、入金をお願いしますね。
Bさん:はい、かしこまりました。
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Bさん:はい、かしこまりました。確かに承りました。
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「確かに」で、相手がしっかりと受け止めてくれたという安心感が生まれ、「承りました」をセットにすることで、「大丈夫、しっかりとやりますよ!」という意志が伝わってきます。
以前、スキー旅行の予約をしに旅行代理店に出かけたとき、担当してくれた若い女性スタッフが「はい、確かに承りました。以上のことは私が責任を持って、各所に再確認を入れておきます。どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ!」とていねいなおじぎをしながら見送ってくれました。その言動に、心の底から安心したのを覚えています。
このことば、実は発したほうにも効果が。声に出すことで、責任を持ってやらなければと相手との約束の内容を頭の中で反芻(はんすう)・再確認するため、とても大切なことばなのです。
似たことばに「承知しました。」もあります。どちらでも使いやすい方を口にしてみてください。きっと相手に安心感を与えられるはずです。
お願いされた仕事にきちんと対応することがもちろん大前提ですが、お願い事をされた時点で相手に安心感を与えられれば、さらにあなたの信頼度が上がるかもしれませんよ。
(構成/三宅智佳)