宮内庁は18日、秋篠宮家の次女・佳子さまが、11月に南米のペルーを訪問されると発表した。佳子さまの海外公式訪問は2回目、2019年9月のオーストリア・ハンガリーに続いて4年ぶりとなる。平成になって以降、皇室メンバーのペルー訪問は4回目となるが、どうして遠いペルーに、そして佳子さまが訪問されるのか。
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今回の訪問は、日本とペルーとの外交関係樹立150周年という節目を受けての招待という。
南米には明治以降、多くの日本人が移り住み、苦労の末に日系人社会を築き上げた歴史がある。元宮内庁職員で、皇室解説者の山下晋司さんは、
「日本を出て異国の地で暮らす人たちは、日本にいる人たちよりも、皇室に対する気持ちが強いようです。そういった環境が、節目の年に皇室の方の訪問を熱望する声を大きくしているのでしょう」
と解説する。
山下さんによると、上皇、上皇后陛下は海外で辛苦を重ねてきた日本人移民に対する思いが強いといい、さらに平成以降は1999年に黒田清子さん、2019年には佳子さまの姉である小室眞子さんが公式訪問するなど、皇室のメンバーが4回訪問している。
そして今回、佳子さまが訪問されることになった。