慶応―沖縄尚学の試合前の練習をする清原勝児

 今春の選抜大会に出場し、昨夏の甲子園で東北勢初優勝を飾った仙台育英に1-2でサヨナラ負け。2回戦で姿を消したが、昨夏の王者と互角に渡り合った戦いぶりは強烈なインパクトを残した。今夏の神奈川県大会では準決勝で、甲子園春夏通算5度の優勝を誇る東海大相模に12-1でコールド勝ち。クリーンアップが3本塁打とパワーで圧倒した。決勝・横浜戦でも9回に渡辺千之亮の3ランで6-5と鮮やかな逆転勝利。地力の強さを発揮し、横浜の夏3連覇を阻止した。

「激戦区の神奈川を勝ち抜いた戦いぶりを見たら、甲子園での快進撃に驚きはありません。エースの小宅雅己は中学時代に県央宇都宮ボーイズに所属し、中3の春に全国優勝、夏は全国準優勝に導いている。強豪校からの誘いが殺到した逸材です。小宅のほかにもシニアやボーイズで活躍した選手たちがそろっている。慶応は野球推薦の枠がないので、しっかり勉強して内申点を取らなければ推薦入試制度に到達できない。一般入試で合格する子たちも猛勉強していますし、入部した時から考える力が身についている。慶応を取材すると、部員たちの受け答えがしっかりして頭の回転の速さを感じさせられます」(アマチュア担当のスポーツ紙記者)

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他の部員は「勝児はムードメーカー」