──ちなみに、20代のうちにやりたいことは?
あー、確かに今年30になりますからね。えー、なんだろう……「週刊朝日」で表紙を飾る、じゃないですかね(笑)。
──3月15日、新曲「タペストリー/W」が発売に。
「タペストリー」は目黒(蓮さん)・渡辺(翔太さん)が最初に歌ってからのスピードアップがポイントですね。あそこでドキッとするんですよ。ちょっとゆったり始まるのかなと思いきや、だいぶテンポがいい。けどすごいしっとりとしてるっていうの、ちょっとグッとくるかなって思います。
──阿部さんが歌う2番Bメロが話題です。
うれしいです。僕は普段けっこう低いパートを担当することが多くて、サビも下ハモを歌うことが多いんですけど、今回はすごく高い音があって。地声では高い音が出ないので、Bメロの「自分が消えてしまわぬ様に」はファルセットで頑張ってるんですけど、この音この人から出るんだって思っていただけたら。なかなか聞かない僕の声だと思うので、楽しんでもらいつつ、メンバーそれぞれが前に歌っていた人からパスもらって次の人に渡していく、つながっていく歌い方にもぜひ注目してもらいたいです。
──「タペストリー」で「全てを投げ出してもいいから」という歌詞が。そう思ったことはある?
「それSnow Manにやらせて下さい」っていう冠番組が、この春からゴールデンタイムに進出するんですけど(金曜20時から1時間番組として全国放送決定)、ここからがむしろ勝負だなって思っていて。だからまさにいまが、この言葉の気持ちかもしれない。“それスノ”のゴールデン化と全国化は、どっちも叶(かな)えたい夢だったんですよ。どっちが先に叶うかねーみたいな話をしていた3日後ぐらいにその話が出たので、すごくうれしかったです。せっかくここまで来たからには、長く愛される番組にしたいと思います。
──「W」の歌詞にちなんで、「生きる意味」は?
CM(ユーキャンで出演中)で、学ぶことは生きること、って言っちゃってるんですけど(笑)、まさに間違いなく死ぬまで勉強だと思ってます。僕はすごく受験の勉強もしたし、クイズ用の学術的・学力的な勉強もしているし、生きるための術、例えば上座の場所を覚えるとか(笑)も、大切になってくることもあるじゃないですか。本当に一生ずっと勉強で、かつ自分の覚えた知識は誰にも奪えない財産だと思っているので、どれだけ蓄えられるか、経験値も含めてどれだけ得られるかっていうのが、人生を豊かにするポイントなのかなって思います。
※週刊朝日 2023年3月31日号