ソファの上にモノがあふれてリラックスできないリビングとカウンター/ビフォー
この記事の写真をすべて見る

 5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。

【感動のアフター】物置部屋がスッキリ、愛犬用の部屋に生まれ変わった!

case.51  夫婦で目標を決めてやり遂げた45日間

夫+犬1匹/学校関係

 散らかっている家にいると、人は知らないうちにストレスを感じています。モノが多くて雑然とする景色を見ると、目に入る情報量が多いために脳が疲れてしまうことが原因の1つ。

 ほかにも、「片づけなきゃいけない」と思ってしまうことも大きな原因です。「きれいな家で暮らしたい」と思っている理想があるにも関わらず、現実はそうなっていないから。

 今回ご紹介するミオさんも、このようなストレスを抱えていました。実家もいつもモノにあふれていたので、小さな頃から片づけは苦手。5年前に今の家に夫と引っ越し、収納スペースはたくさんあるものの、どんどん散らかっていきました。

 フルタイムで働く仕事の忙しさに加え、苦手意識があるから片づけはいつも後回し。料理や洗濯、2年前に迎えた犬のお世話などを優先すると、時間は残りません。

「週末になったら片づけようと思って始めても、集中できずに結局片づけられないんです。で、日曜日の夜に『またできなかった』と後悔することのくり返しでしたね」

 夫も片づけが得意ではなく、同じようにストレスを抱えている様子でした。夫も犬も自分も、過ごしやすい家にしたい。そう思うけれど、ミオさんは自分だけではどうすればいいのかわかりません。

 ある日SNSを見ていると、家庭力アッププロジェクト®の広告が偶然目に飛び込んできました。これなら45日間で片づけられない自分が変わるかもしれないと思ったミオさんは、参加を決めます。

次のページ
余白ができると、気持ちにもゆとり