―― 原料の値上がりなど厳しい環境にありますが、今後、どんなことに力を入れますか。

 ブラックサンダーをより盤石なものにすることが一つ。シリーズ全体で当社の売り上げ(22年7月期に137億円)の8割超を占めます。会社を支える商品ですので、いかに安定的にお客様に手に取ってもらえるようにするかが大事だと思っています。

 同時に、ブラックサンダーにもまだ伸びしろは大きいと考えています。成長の余地が大きなものの一つが、海外市場。今でも台湾や香港、タイにも進出していますが、進出先をさらに広げたい。日本というブランドや日本製商品に対する信頼感の強いアジア地域のほか、市場そのものが巨大な米国などを想定しています。

 それとブラックサンダーと並ぶ柱になるような新商品を開発したいですね。昨年に「とろっ」「カリッ」「さくっ」などいろいろな食感が楽しめるチョコ菓子「Picks(ピックス)」シリーズをテスト販売するなど、さまざまな試みを進めています。

(AERA.dot 編集部・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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