笑顔のヘンリー王子(撮影=上田耕司)

英国の“お騒がせ王子”が、4年ぶりに来日した。9日、東京ビッグサイトで開かれた「ISPS(一般社団法人国際スポーツ振興協会)・スポーツの力 特別サミット」に出席したヘンリー王子(38)。当日会場入りし、その姿をウォッチしたコラムニストの辛酸なめ子さんが垣間見た、王子の“素顔”とは。

【写真】ヘンリー王子、まるで男子会?

――最初にヘンリー王子来日のニュースを知ったとき、どう感じましたか?

 ヘンリー王子とメーガンさんは、ここ数年、世界中の注目の的ですよね。私もNetflixのドキュメンタリーシリーズ「ハリー&メーガン」は見ましたし、二人についてのニュースをずっと追いかけてきたので、ぜひお姿を拝みたいと思いました。今回は完全に一般向けのイベントで、誰でもチケットを買えたので、ありがたかったです。

――実際にヘンリー王子を見た感想は?

 王子は、プログラム最終部のパネルディスカッションに参加されていましたが、なんだか男子会みたいな雰囲気のなか、すごく生き生きとしていて楽しそうでした(※登壇者は、イベントを主催するISPS会長の半田晴久氏、ステレンボッシュ大学学長のヴィム・ド・ヴィリエ氏、ポロ選手のナチョ・フィゲラス氏、元ラグビー選手のダン・カーター氏、ヘンリー王子の5人)。

 王室の式典などで見せる姿は、もっと表情が暗くてシリアスだったのに、今回のイベントでは気の置けない人たちに囲まれて、笑顔をこぼしていて。血行がよくなったのか、顔が赤らんでいました。メーガンさんと結婚するにあたり、イギリスでの古い友人との関係を絶ったという話を耳にしたことがあるので、こういう男の友情的なものに触れて、うれしかったのかもしれません。

 「昼食に食べた神戸牛がおいしかった」みたいな冗談も飛び出して、トークも上手という印象でしたね。Netflixの番組では、メーガンさんが与える威圧感や緊張感のせいなのか、ヘンリー王子の魅力が全然出せていなかったのだなと思いました。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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まさに“世界の弟”