離婚してどちらかが親権を持つにしても、2人の子どもの王位継承権をどうするのか」が問題になると君塚教授は指摘する。イギリス王室の公式ウェブサイトに掲載された王位継承順位を示すリストでは、アーチー王子は第6位、リリベット王女は第7位。

「アーチー王子とリリベット王女に王位継承が回ってこなかったとしても、この2人が王族として今後、生活していくのかという問題が残ります。ウイリアム王子が王位を継承するときには、アーチー王子とリリベット王女は国王の甥っ子、姪っ子になります。しかし、結婚されてからのメーガンさんの行動を見ると、明らかにイギリスには拠点を置きたい感じではないですよね。だから今後、子どもたちをイギリスで育てることもないでしょう。言語としてはアメリカもイギリスも英語を話しますが、文化や習慣は全然違いますからね。イギリスで育つこともなく、王位継承していく心構えもない。公務も一切担っていないような人が、万が一、王位を継承してしまったらどうするのか? そちらのほうが複雑な問題です」

 親権はともかく、2人の子どもが持つ王位継承権がネックとなるのだ。

「チャールズ国王は、皇太子時代の今から10年前くらいから王室のスリム化をしていきたいと明言しています。実現するかは置いといて、王族はもうそんなに人数はいらないと思っているのであれば、メーガンさんが親権を得た場合、アーチー王子とリリベット王女の王位継承権ははく奪され、一切、王室とは関係ないという扱いになるかもしれません。親権がヘンリー王子となり、さらにイギリスで暮らすとなれば王族として迎え入れる可能性は出てくるでしょう」

 そしてこう続ける。

「メーガンさんが、子どもたちの王位継承権がはく奪されたら普通の市民としてアメリカで育てる、夫婦で稼いだ分は折半するという形の離婚であれば、『メーガンさんはかっこいい』という印象にはなるでしょう。失礼な言い方になってしまいますが、メーガンさんにとってはそのほうが同情をかえますよね。そして次のビジネス展開が考えられます」

 「政界入り」や「俳優復帰」など噂の絶えないメーガンさんからはやはり目が離せない。

(AERAdot. 編集部・太田裕子)

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