前半戦はそろって不調だった阪神の青柳晃洋、浜地真澄、湯浅京己。3投手がこれから復調するか否かで阪神の今季の結果が大きく変わりそうな気配が漂う。
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2005年以来18年ぶりの「アレ」を実現するためには欠かせない三銃士と言える存在だ。
オールスター明け初戦となる7月22日のヤクルト戦(神宮)には青柳が先発した。後半戦の軸と期待されマウンドに上がったが、村上宗隆に特大弾を浴びるなど5回5失点で負け投手となった。「コントロールが全然やもんな。逆戻りやなあ」と岡田彰布監督を失望させた。
「二軍調整を終えた前回登板では復調の兆しも見えたが、前半戦の悪かった時に戻ったようだった。真っ直ぐ系は抜け、変化球は指に引っ掛ける。あれだけ投球が暴れてはどうしようもない。体の使い方もバラバラなので心配な部分はある」(阪神OB)
2年連続最多勝の右腕は今季、自身初の開幕投手を務めるなど投手陣の中心としての活躍が期待されたが、調子が上がらず二軍落ちを経験した。復帰登板となった7月11日のDeNA戦(倉敷)では7回2失点で3勝目を挙げ復活を予感させていたが……。
「典型的なゴロを打たせる投手。倉敷(7月11日のDeNA戦)でもアウト21個のうち17個がゴロだった。制球が定まらず相手打者が振らないのでゴロを打たすこともできない。本人が一番苦しんでいると思うが、何とかきっかけを掴んで欲しい」(阪神担当記者)
阪神は現役ドラフトで入団した左腕の大竹耕太郎、今季プロ初勝利を挙げた3年目の村上頌樹など、開幕時には戦力として計算されていなかった投手たちの奮闘が今の順位(7月27日終了時点で2位)につながっている。しかしエースが不調のままでは夏場以降の戦いに大きな不安が残る。「チームとして1勝でも多くできるように。中5だろうが、中4だろうが行けと言われたところで……」と青柳本人も自身のパフォーマンスがチームに与える影響を自覚している。ここからの踏ん張りに注目したいところだ。