ブルペン陣で奮起が期待されるのが浜地と湯浅だ。例年以上の酷暑の中、ここから投手陣の疲労が溜まることが予想されリリーフ投手は1人でも多いに越したことない。昨年ともに見事な成績を残した2人の復調を誰もが待っている。
「浜地、湯浅の両者は疲労が抜け切れていないのだろう。昨年は多くの試合でマウンドに上がり結果を残したが、年間を通じての活躍は初めてで実質1年目のシーズンと言える。疲労との向き合い方も初めての体験で試行錯誤をしているはず」(阪神OB)
浜地は昨年52試合登板し、21ホールド、防御率1.14と安定感抜群の投球を見せた。今季も引き続きセットアッパーとしての役割を期待されたが、開幕から5試合で防御率14.54の大乱調で4月12日に登録抹消。5月12日に一軍昇格するも昨年の調子には程遠く、6月19日に再び登録抹消、7月5日に再昇格となった。その後は5試合連続で無失点を記録するなど、復調を感じさせている。
湯浅は昨季59試合に登板し、43ホールド、防御率1.09をマークして最優秀中継ぎ賞を獲得。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの一員に選ばれ、世界一にも貢献したが、開幕後の4月16日に右前腕部の張りで戦列を離れた。5月26日に一軍復帰を果たすも交流戦では3度のリリーフ失敗、6月16日からは二軍で再調整を続けている。
「日本一の人気球団で投げ続けるのは肉体、精神の両面で大変なストレスがある。経験を積み重ねることで対処方法も学べて、コンスタントに結果を残せるようになる。浜地、湯浅の2人は今の苦労を乗り越え、投手として大きくなって戻ってくれるはず」(阪神担当記者)
「すごく責任を感じているし、批判されるべき投球だったと思う」(6月5日、浜地)
「まだ自分の思うようなボールは投げられていないので、はじき返されたのだと思います」(6月15日、湯浅)
2人とも打たれた試合では悔しさをこれでもかと滲ますコメントを発した。昨年の投球ができずファンもヤキモキしているだろうが、本人たちが最も悔しい思いをしているはずだ。