さらに京都から獲得したDF白井康介は両サイドバックでプレー可能な人材で、貴重な戦力になるはず。チーム内での連携を高める時間は限られているが、経験のある選手たちが多く、すぐに効果はあるはずだ。

 下位チームに目を向けると、現在14位(勝点24)の新潟が大黒柱のMF伊藤涼太郎がベルギーへ移籍したことで大きなマイナスとなっている。一方、15位(勝点23)の京都は、ベルギーから191センチの長身FWの原大智を獲得し、新エース誕生に期待が高まっている。最下位18位(勝点13)の湘南は、エース・町野修斗のドイツ移籍が大きな得点力ダウンになるが、MF田中聡をベルギーから復帰させ、鹿島からDFキム・ミンテを獲得したことで守備陣の立て直しには期待が持てる。この補強が今後の残留争いにどう影響するのか。まだ移籍期間は残されており、今度の動向にも大いに注目したい。

(文・三和直樹)