森風美(もり・ふうみ)/キャリーキャンパー。なちゅガール編集長。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、今や年間80泊する生粋のキャンパー。編集長を務める「なちゅガール」は、女性向けアウトドアWEBメディアだ。テレビ・雑誌・イベントなど、幅広い分野で活躍中(撮影/日高奈々子)
森風美(もり・ふうみ)/キャリーキャンパー。なちゅガール編集長。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、今や年間80泊する生粋のキャンパー。編集長を務める「なちゅガール」は、女性向けアウトドアWEBメディアだ。テレビ・雑誌・イベントなど、幅広い分野で活躍中(撮影/日高奈々子)
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 三密回避のレジャーとして、コロナ禍に盛り上がった第2次キャンプブーム。キャンプ人口の増加に伴いキャンプ場の数も充実、施設もより清潔に過ごしやすく進化し、女性キャンパーも急増した。

【画像】道具は見た目+使いやすさで選ぶ 森編集長のキャンプの様子

 女性向けアウトドアWEBメディア「なちゅガール」の森風美編集長は、キャリーバッグひとつで日本全国どころか海外まで飛びまわる「キャリーキャンパー」。CAMPたかにぃ氏監修の『キャンプ道具を軽量化してULな旅を楽しむ ミニマライズキャンプ入門』に収録されたインタビューでは、バックパックよりも積載力があり、車よりも自由で機動力のあるキャリーキャンプの魅力を語っている。

 今、一番行ってみたいキャンプ場は、決して車では行くことができない場所だという。そのインタビューを公開したい。

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テントのかわいさにほれ込んでソロキャンプを始めた森さんの道具選びは見た目を重視。その上で、組み立てやすさ、使いやすさも欠かせないポイントだとか(撮影/日高奈々子)
テントのかわいさにほれ込んでソロキャンプを始めた森さんの道具選びは見た目を重視。その上で、組み立てやすさ、使いやすさも欠かせないポイントだとか(撮影/日高奈々子)

  新緑の木漏れ日が照り返した湖の中を、森さんが乗った一隻のボートが進む。向かう先はボートでしか渡ることができない某キャンプ場。幼少の頃からキャンプが身近にある環境で育った森さんは、大学生のときにBIG AGNES× Burton のかわいいソロ向けテントにひと目ぼれしてキャンプ熱が再燃した。 

この日の森さんは、ボートに乗って湖畔を渡り遊覧キャンプを楽しんだ。径が大きい2輪キャスターのキャリーは、キャンプ場での移動も安定感抜群(撮影/日高奈々子)
この日の森さんは、ボートに乗って湖畔を渡り遊覧キャンプを楽しんだ。径が大きい2輪キャスターのキャリーは、キャンプ場での移動も安定感抜群(撮影/日高奈々子)

  車の免許を持っていなかったためバッグ選びは悩んだ。快適さを損なわずにキャンプをするには積載量がそれなりにあり、女性でも運搬しやすいバッグ……その条件を満たすのがキャリーだった。

「一番機動力があるのは車よりもキャリーかもしれません。飛行機で台湾までキャンプに行ったし、宮古島の洞窟キャンプも楽しかったです」

 旅するように全国でキャンプを楽しむ森さん。今回のキャンプ場にも、キャリー片手に無事到着した。

Emalia Olkusz のヴィンテージティーポット&カップ、蒸らす時間を計る砂時計に佐賀県で手に入れた銀のスプーン……どれも愛してやまない道具たちだ(撮影/日高奈々子)
Emalia Olkusz のヴィンテージティーポット&カップ、蒸らす時間を計る砂時計に佐賀県で手に入れた銀のスプーン……どれも愛してやまない道具たちだ(撮影/日高奈々子)

  森さんがキャンプで大切にしている時間は、ティータイム。「私はコーヒーよりもお砂糖たっぷりの紅茶派」と小ぶりなバスケットを開くと、そこからはかわいらしい茶器と紅茶セットが現れた。

「格好よく豆を挽くコーヒーと違って、ただ蒸らす以外、所作でやることがないんですけどね!」  

ハンガーにはお気に入りのシェラカップたちが並んでいる。大好きなものたちに囲まれて、自然と自室が融合したくつろぎの空間が生まれる(撮影/日高奈々子)
ハンガーにはお気に入りのシェラカップたちが並んでいる。大好きなものたちに囲まれて、自然と自室が融合したくつろぎの空間が生まれる(撮影/日高奈々子)
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キャリーが鍛えてくれた「キャンプ力」