(写真はイメージ/Gettyimages)
(写真はイメージ/Gettyimages)

 担当してくださったドクターに症状経過を伝えたところ、分泌物を採取する検査をすることになりました。診察室には、日本の婦人科でよく見かける内診台はありません。四角い平な診察台が1台あるだけです。仰向けに寝転んだ後に、診察台の下のほうから足を乗せるための足台が出てくる仕組みで、自然と膝が曲がりリラックスでき、羞恥心を感じるまもなく、検査は終わっていました。

 顕微鏡での確認を待つこと数分足らず。「あなたの予想通り、細菌性膣炎だから抗菌薬を飲むように。」と細菌性膣炎についてわかりやすく記載された用紙を渡されました。最後に、「採取した分泌物で性感染症の検査も実施したから、もし陽性が出たら1週間以内に電話をするわ。電話があったら受診してね」と言われ、診察は終了。受付で1週間分の抗菌薬をもらい、帰宅したのでした。

 抗菌薬を内服してから翌々日には、気になっていたおりもののにおいが消え、おりものの量も減ったように感じました。病院から再受診を促す電話はなかったため、「性感染症ではなかったんだ」とホッとしていたところ、検査結果を確認するように指示が書かれたメールが届きました。指示通りにログインし、検査結果を確認したところ、細菌性膣炎は陽性と書かれていましたが、クラミジアやトリコモナスなどの性感染症は陰性。抗菌薬も飲み切り、再受診することもなく、診察も治療も全て終了することができました。

 コロナパンデミック下では、コロナPCR検査に限り、結果が判明した時点でメールや電話で結果をお伝えするような対応をとっていましたが、日本では何かしらの検査を実施した場合、クリニックや病院に再受診していただき、結果をお伝えすることが一般的です。そのため、「時間がなかなか確保できず、受診が遅れてしまいました」といった声や、「よくなってしまったので、結果を聞きに行くことをすっかり忘れていました」なんていう声が外来診療の現場ではよく聞かれていました。

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう
次のページ
受診の結果をネットで確認できるのは便利